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 KYOTO Cultural Festivalは、現代社会に生きる人間にとって文化・芸術とは何かを考え、より"血の通った"コミュニケーションが生まれることを願ったフェスティバルとして、昨年2022年に始まりました。

第1回目は2022年8月にkokoka 京都市国際交流会館で開催、約80名の観客、40名の出演者含む関係者でKCF2022を作り上げました。

 

 2023年、2回目となる今回は、多ジャンルにわたって今の時代を体現する、20代から60代までのアーティスト9組をお招きし、

「命/人生を懸けた表現とは何か」をテーマを元に音楽やダンスなど、様々な視点から"現代"を切り取ったショウをお届けします。

 フェスにお集まり頂いた観客のみなさんと共に、この時代にとって表現とは、音楽とは、身体とは、舞台とは何か、という問いに向き合う時間を、パフォーマンスを味わいながら作り上げたいのです。 

  今年のテーマは「命/人生を懸けた表現とは何か」。

"まあ、これくらいでいいか"、"このジャンルはこういう事をするものだよね"といった態度でパフォーマンスと向き合っている作品や人が妙に最近目についてしまい、私自身とても残念な気持ちになる事があります。

 舞台芸術は"時間芸術"。一瞬一瞬の刹那にその命や人生を注ぎ込んでこそ、その場に居合わせる人々と濃い対話が生まれます。

参加されるアーティスト各々が、どのような価値観のもとに舞台に向き合うのか。命や人生を舞台上の一瞬に注ぎ込むとは。改めて問い直すきっかけにしたいと考え、今回のテーマを設けました。

このテーマを元に今回の参加アーティストがどの様なパフォーマンスを舞台上で繰り広げるのか、どの様に居合わせたみなさんが対話をしていくのか、とても興味深く思っています。

 このフェスティバルを開催するきっかけとなった出来事があります。

現在も尚続いているロシアとウクライナ間での戦争で、ウクライナのマリウポリにある劇場が破壊されたという報道をみた事です。

「劇場が街から無くなる」という事を自分の立場に置き換えたとき、ショッキングという言葉では収まりきらない、大きな危機感を覚えました。と同時に自分の人生において、"人が何かを表現する場所、そしてそれらを観る場所"がとても大事なのだと改めて確信しました。きっとこれは人間社会全体にも言えることではないでしょうか。

また、ある特定の文化の表現が、世界的に制限されている現状にも疑問点を感じています。

芸術が本来コミュニケーションの手段の一つと考えるならば、戦争などによってこのような事態になっているのはナンセンスであると、私は考えます。

 

こうした問題は根深く、戦争や何か事件が起こる事によって、その都度、社会の膿の様に浮かび出てきては、取り沙汰され、そしてまた忘れ去られるのだと思います。

 

 何を信じるべきか・自ら発言するべきか、そういった事に対して、いかに自分たちが曖昧に生きてきたか、その弱さを突きつけられている様にも感じます。

嘘か誠かわからない情報で溢れた"今"だからこそ、報道もSNSも介在しない人との繋がりや対話、その時その場所でしか味わえない体感を大切にしたいと私は思います。色々な物事を見る為の判断基準を自分自身で培い、育てていく事は芸術を通じて確実に出来ていくはずです。

 白黒なんて誰にもジャッジなんかできない。だからこそ、一人一人が客観性を持ち、目の前にある事を慎重に選択していかなければならない。

そして自分自身でジャッジした感覚に、一人一人が今よりもっと自信と誇りを持つべきだと考えます。

それらの誇りを互いにリスペクトしながらも、ぶつけ合ったり、共存したり、そんなコミュニケーションが生まれる時、初めて前に進めると私は思います。

 

このフェスティバルは、時代を映す"答え"ではなく"過程"である事を大切にします。

今を生きる人間が文化・芸術を通じて、それぞれの価値観について今一度本気で向き合い、より "血の通った" コミュニケーションが生まれる事を願っています。

SMILE 小倉笑

KYOTO Cultural Festival 2023

2023年7月9日(日曜日)

 

18:00開場、19:00開演

(途中休憩あり)

 

[会場]

UrBANGUILD

http://urbanguild.net

 

[Ticket]

■一般前売 ¥3000(+1drink)

■U29・パフォーマー前売 ¥2500(+1drink)

■子ども(小学生以下)  無料(要予約)

 

当日料金 上記金額より¥500 UP


 

※小学生以下のお子様のご予約は、

人数・年齢をご予約時にお伝えください。

※3歳未満のご入場はご遠慮ください。

※“U29 & パフォーマー割引”は、29歳以下もしくは、

パフォーマーである人に適用される割引チケットです。

 

 

ご予約 / Reservation

​📧ールにて

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ご明記の上、お送りください​ませ

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​☎︎お電話にて

お電話でのご予約も承っております。

ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

tel:090-2946-9313(小倉)

(午後12:00~午後23:00)

[出演者]

 

Monochrome Circus 

(坂本公成・森裕子)

/Dance

 

 

 

藤田彩佳

/Dance

 

 

ryotaro

/Music 

 

 

Nishi Junnosuke

/Dance,Video 

 

 

Maico Tsubaki

/Burlesque dancer

 

 

 

清水恒輔, 生駒祐子

( mama!milk )

/Music 

 

 

artemaria061

/ACTION PAINTING

 

 

Alain Sinandja

/Dance

 

 

岡本遼

/Music 

 

 

 

小倉笑

/performance

[Staff]

フライヤーデザイン: yu

照明: 竹ち代毱也

音響: ryotaro 

記録撮影: Nishi Junnosuke

サポートメンバー: 

菅一馬・保井岳太・役者でない

宇津木千穂・ciudat.

制作: 渡邊桃子・小倉笑

協力:musicand

主催

 SMILE

 

KYOTO Cultural Festival 2024
開催場所を探しています!

来年2024年の、KYOTO Cultural Festival 2024開催に向けて、開催できる会場・場所を探しています。

​「こんなところ知ってるよ!」

​「うちの会場でやらないかい?」

​そんな情報・アイデアをお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませ。

E-mail    smile.mile.mile.mile.mile@gmail.com

Tel   090-2946-9313 (SMILE,小倉)

Artists

photo by Sajik Kim.jpg

Monochrome Circus 

(坂本公成・森裕子/Kosei Sakamoto , Yuko Mori)

ダンス・カンパニーMonochrome Circus主宰。

作品は海外18カ国で紹介されている。

「身体と身体の対話」であるコンタクト・インプロヴィゼーションの普及に尽力し、様々なコミュニティーにて20数年間WSを行なっている。’21年は核の問題を扱った『HAIGAFURU-Ash is falling』を上演。今年8月詩人の和合亮一氏とのコラボレーション『TSUBUTE』名古屋公演、来年2月のカンパニー設立33周年を記念して『クロニクルMonochrome Circus』京都公演を予定。

photo by Sajik Kim

photo by 岩本順平.jpg

藤田彩佳

Ayaka Fujita

5歳よりクラシックバレエを始める。

ルードラベジャールバレエ学校で、バレエ、グラハムテクニック、音楽や剣道を学ぶ。ポルトガルのkale companhia de danca に所属し、帰国後noismに準メンバーとして在籍。現在関西を拠点に活動。島地保武、児玉北斗、小松菜々子、ジゼルヴィエンヌ等の作品に出演。

photo by 岩本順平

ryotaro

エレクトロニクスを融合したアコーディオン弾き。

96年からナスノミツル (アルタードステイツ)、三条とおる (EP-4)らの[elements]に加入後、数々のアングラの巨匠達との共演を経て2010年からUrBANGUILDのブッキングを務め、FOuR DANCERS, Velvet Moon等、数々のイヴェントを企画。今貂子、藤條虫丸、マルセロ・エヴェリン、由良部正美、ヤザキタケシ等、共演したダンサーは数知れず。

梅津和時らと中山ラビのバックを15年勤め、フランスを中心に海外での活動も精力的に行い、’15年にはHi Seoul Festival 、’19年には釜山国際即興舞踊祝祭、Bridge Dance Festival (Chicago) に招聘される。’20年音楽を担当した今貂子舞踏公演「金剛石-Diamond- 」(UrBANGUILD )が文化庁芸術祭優秀賞受賞。

photo by Yoshihide Nakazato

Nishi Junnosuke クレジットなし.jpg

Nishi Junnosuke

振付家/映像作家

1993年、鹿児島生まれ。京都造形芸術大学(現;京都芸術大学)映画学科を卒業後、舞台分野で活動するアーティストとコラボし、ドキュメント映像を制作するなど、記録の保存・復元・共有について研究。Yokohama Dance Collection 2019 competition2にて振付家デビュー。

 

坂本善三美術館やいわき芸術文化交流館アリオスなどの「んまつーポス」企画において映像作家としてコラボレーション。ルーマニア・ドイツ4都市ツアーにも同行する。

これまで浜田純平・池上たっくん・川村美紀子・久保田舞・寺田みさこ・小林萌・仙波晃典・宇野愛生・古薮直樹・Aokid・橋本匠・小山まさし・益田さち・堀内恵等、ダンサーとコラボレーションする。現在は京都を拠点に形式にとらわれないトリックスター的なアイデアを用いて活動の幅を広げる。

Maico Tsubaki 

東京のクラブシーンを一斉風靡したGold Fingerを始め数多くのクラブシーン、2001年ストリップ劇場を経て全国各地のキャバレー、イベント、ハリウッド映画、Musicビデオ、モデルなど活躍と経験は実に多岐に渡る。

2018年ヨーロッパを拠点にEU各国で活躍、現在イタリアのバーレスクチームCharmeproductionsに所属。EUのバーレスクFestivalにも数多く出演、シュツットガルトバーレスクフェスティバルにてミューズ(女神)賞を受賞。ルイヴィトン春のパリコレにダンサー出演予定が、パンデミックによりキャンセル。

陶器の様な肌に映えるTattoと唯一無二の存在感、まるで映画のワンシーンを見ているかの様なしなやかなパフォーマンスで人々を魅了し続ける。

https://linktr.ee/Maicotsubaki

photo by noir Akinaga samito

mama!milk クレジットなし.jpg

清水恒輔, 生駒祐子

mama!milk

Kosuke Shimizu, Yuko Ikoma 

清水恒輔|コントラバス

人と話すのは好きですが、人前で話すのはとても苦手です。

舞台に上がって何かを表現するときには、僕は楽器と一緒に舞台に上がります。

言葉にならない何かを探しに行くのかも知れません。

 

生駒祐子|アコーディオン etc.

アコーディオンの蛇腹のことをフランスでは「呼吸」(souffle)と呼びます。

植物が呼吸をして花を咲かせるように、アコーディオンは呼吸をして音楽を響かせます。

春の前に、私は肺の手術を受けました。そんな呼吸や脈拍が音楽になります。

photo by Hiroaki kobayashi(2).jpg

artemaria061

スペインの血から湧き出る大胆な情熱と日本特有の繊細な冷静さを併せ持つアーティスト。

La vida es arte más arte que ná

"いのち(人生)自体が最も豊かな芸術そのものである"

 

個体と全体のバランス、その中にある無限の可能性を主軸のテーマに主に年に2回の個展を開催。

音楽、踊り、自然、"物語り"等様々なジャンルと其々の持つ本質との繋がり

色や形に可視化していく即興のACTIONPAINTINGを得意とする。

魂を揺さぶるそのLIVE PAINTINGは "イタコスタイル" と評され、

枠に囚われない多ジャンルとのセッションやコラボレーションなどを通じ活動の域を益々広げている。

2022年 久石譲氏率いるWorld Dream Orchestra Official TourTシャツデザインを手掛ける。

完全一点モノ手描きアパレ各種、ステージ衣装等のオーダーから

"身に付ける原画"作品制作に加え食と様々なテーマのイベントを主催。

その他各種業界からMCのオファーも絶えず、視覚のみならず人間の"感覚"に問いかける顔も併せ持つ表現者。

photo by Hiroaki kobayashi

Alainクレジットなし.JPG

Alain Sinandja

ダンサー・振付師。神戸市新長田区在住。トーゴ出身。

神戸ダンスボックス主催国内ダンス留学で学ぶため2017年、初めて日本に来日。

卒業後も日本に残り神戸を拠点に、西アフリカの伝統舞踊とコンテンポラリーダンスを越境しながら独自の作品を制作している。

2018年に自身で立ち上げたダンスフェスティバル「AFRICAN CONTEMPORARY NIGHT 」はのちのHappy African Festival(HAF)へと発展し、多くの観客を動員した。2019年に、振付家下村唯との共同制作を行い、同作品は、横浜ダンスコレクションにて振付賞を受賞。同年、山崎広太によるプロジェクト「Darkness Part 3 」に参加、ニューヨーク公演に出演した。

現在もダンスボックスの様々な企画に参加し、アフリカンダンスクラスを教えるなど、新長田のコミュニティに深く根ざした活動を継続している。

photo by ​​Yamazoe Kensaku

岡本遼.jpg

岡本遼

Ryo Okamoto

 

音楽家。

高校まで海の近くの町で過ごし、京都へ移り大学で舞台芸術を学ぶ。在学中にダンス作品の生演奏(ギター)をしたり、パソコンで作曲することにハマり現在に至る。

現在ダンスや演劇舞台のインストゥルメンタルの楽曲を制作している。

喫茶店もやってる。きてね。

(河原町五条"喫茶テン"にて土日月よる、間借り営業中)

小倉笑

Emi Ogura

1996年、岐阜県生まれ。SMILE主宰、当フェスティバル発起者。

2012年から京都を拠点に活動開始。以降、Monochrome Circusや康本雅子らの舞台に出演、mama!milk、Belle Santos (独) など国内外の様々なジャンルのアーティストとコラボレーションをしている。

近年では自身の演劇・ダンス作品の発表も行っており、ヨコハマダンスコレクション2022コンペティションⅠにて奨励賞を受賞。

2021年より創作団体『SMILE』を立上げ、2022年より『KYOTO Cultural Festival』を開催。ジャンルに捉われず、舞台作品上演や親子・青少年向けWS、イベント企画など様々な活動を展開中。

photo by Charles-Eric Billard

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