あなたがなぜ京都に住むのか
このアンケートは「なぜ京都に住んでいるのか」をテーマに、KYOTO Cultural Festival に縁のある京都市在住の方々を対象に行いました。
「京都に住むってどんな感じ?」
「京都で芸術活動するにはどうすればいい?」
京都にちょっと住んでみたいかも!という人は、ぜひ読んでみてください!
実際に京都に移りすんだ人たちの、住む前の不安、住んでからの心境の変化、京都と芸術についてなどの実体験の声、住んでみてのオススメのエリアなどの情報も載っています。
どこで活動するかは人それぞれだけど、
あなたもちょっと京都に住みたくなっちゃうかも!?
菅一馬さん
(photo:相原美紀)
①活動ジャンル:舞台で、俳優をしています。
②現在住んでいる京都の所在地:下京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
京都市左京区に32年住んでいて、昨年引っ越して下京区で2年目です。
④京都に住むきっかけ:
生まれが京都市。父は京都舞鶴市、母は大阪堺市。
左京区で定食屋を営むため定住。
⑤移り住む前の京都の印象:
左京区から下京区に移る前は、下京区はとても都会だと思っていました。
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
下京区はとても、住みやすい区でした。
京都駅も近くて、スーパーも電気屋も、それにドンキホーテが近くにあって、とっても住みやすいです。でも、左京区がとても落ち着いた街並だったので、最初下京区は怖いと感じていました。五条通りが左京区民からしたら広すぎて怖いなと感じていました。建物も無機質な気がして。
でも、慣れると全然そんなことなくて住みやすいとても好きです。
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
それまで実家か、ルームシェアしかしてこなくて、1人暮らしが初めてだったこともあるのですが、しかも初めての下京区で。
だから、不安はたくさんありました。
町に馴染めるのだろうかという不安もありました。
大家さんが同じアパートに住んでいるのも、初めてだったので不安でした。家具が揃うまでは、寂しかったように思います。
ガスをひくのも忘れていて、2月にしばらくお湯が使えなかったのもこたえました。でも、この区が馴染んでいくのは一瞬でした。
左京区との違いは、海外の旅行者が多いことかもしれないです。普通に家の前を外国の方が通られるのは、左京区の時にはあまり感じなかったかもしれないです。
⑧京都と芸術について思うこと:
近年は、劇場が少なくなって来ていたり、学生演劇が昔より少なくなってきているように感じていて、寂しくもあります。
京都の舞台は、他府県の舞台よりその人の個人が見えてくるのが多いのかな?と勝手に感じています。
でも、他府県に住んだことがないので、比較は難しいのですが。
京都に住んで来て思うのは、子供の頃から、すぐそばで音楽やパフォーマンスが近くにあったなとは、感じています。
母親が好んでそういう場に連れ出してくれていたからだけなのかもしれないけれど、子供の頃京都大学の学祭?で路上ライブしていたバンドのファンになったこと、カフェやバーでのライブなど、小さいコミュニティにも音楽を披露する場がたくさんあったなあと懐かしく思います。
今も色々な場所でそういうコミュニティがあるのだろうけど、僕が知っていたところはもう無くなってしまったなと、今思い出しました。
でも、キャッチする意欲が出会う環境が低下しているのかもしれない。ひろがらないとと焦ります。
⑨京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
左京区がやっぱり好きだなと感じます。
下鴨神社のあたりはとても落ち着いた町でした。
鴨川から高野川にかけての風景は、大好きです。
ぼーっと出来ます。
保井岳太さん
①活動ジャンル:ダンス、演劇
②現在住んでいる京都の所在地:左京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
香川から 京都に来て4年目
④京都に住むきっかけ:
進学のため
⑤移り住む前の京都の印象:
観光地、歴史的な財産が多くある
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
ディープなアートを身近に体験できる
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
金銭的余裕がなくなることへの心配
⑧京都と芸術について思うこと:
海外からの招聘も多く、京都だけでさまざまな作品が見ることができるのが魅力だと思う。また、演劇やダンスを学ぶ場も多くある。
⑨京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
左京区
程よく田舎で、安らげる
渡邊桃子さん
①活動ジャンル:ダンス
②現在住んでいる京都の所在地:左京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
兵庫県から・1年半
④京都に住むきっかけ:
ダンス
⑤移り住む前の京都の印象:
観光地
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
観光地
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
家と仕事
⑧京都と芸術について思うこと:
豊かである
後藤禎稀さん
(photo:新宅加奈子)
①活動ジャンル:舞台・ダンス
②現在住んでいる京都の所在地:北区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
福島県出身、京都に来て約10年目
④移り住む前の京都の印象:
観光地
⑤実際、京都に住んでみてどうか:
観光地に意外と行かない
⑥京都に移り住む前に不安だったこと:
東北出身のため関西のノリについていけるのか不安だった。
また京都の人は冷たいという噂を聞いていたから、人間関係に不安があった。しかしそんなことは全くなかった。
⑦京都と芸術について思うこと:
京都は舞台を始め芸術に真剣に取り組んでいる人が多い。
もっとジャンル問わず関わり合い、作品を見合え、京都市民、観光客に開かれた芸術の場を作り、関わりたい。
⑧京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
北区は住みやすい。
左京区に住む人も多いのでおすすめ
yuさん
(イラスト:yu)
①活動ジャンル:イラスト・デザイン
②現在住んでいる京都の所在地:上京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
大阪府から。京都に来て5年目
④京都に住むきっかけ:
就職先が京都だった
⑤移り住む前の京都の印象:
あらゆる表現物に触れられる機会が多そう。
芸術に関心のある人が集まっていそう。
古いものを大切にしていそう。
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
個人経営のお店が多く、ギャラリーや店舗を巡るのが楽しい。
京都芸術センター等を利用してイベント情報を収集しやすい。
街中でも自然に触れられるため、居心地が良い。
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
賃貸の更新料が年に一度発生する(物件によると思います)ことが
金銭面で少し不安。観光客など含め人が多く、移動が大変そう。
⑧京都と芸術について思うこと:
サブスクの普及等でミニシアター系の映画館の閉店が全国的にいくつか見られます。映画館に限らず、小さな文化施設は小規模な企画も立てやすく、あらゆる世代の表現の場であり、鑑賞者の体験や感性を育てる場所だと思います。支援という面でも積極的に利用していきたいと思います。
⑨京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
自然を楽しむなら鴨川デルタ・貴船!
二条城北〜西陣エリアは個人経営のお店や銭湯も多いです。
人通りも程よいので、お店を回ると楽しいと思います!
森裕子さん
(photo:Sajik Kim)
①活動ジャンル:
舞台、ダンス、Dance & Environment,Monochrome Circus所属
②現在住んでいる京都の所在地:上京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
滋賀から来て28年目
④京都に住むきっかけ:
ダンスをするため
⑤移り住む前の京都の印象:
映画を観たり、お買い物をするために来ていて、ダンスを京都で習うようになりしばらくは生活と分けておきたくて、すぐには京都に移り住みたくはないと思っていた。少し敷居の高い印象を持っていた。
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
適度に街で、適度に自然が身近にあり、住みやすいと思う。
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
当たり前のように将来どのようにして生きていけるかというのは不安でしたが、それが京都だからということではないです。
⑧京都と芸術について思うこと:
京都は歴史が深く、美に関して全体的に造詣が深いのではないかと感じます。また芸術系の大学や美術館、劇場、市の施設、プライベートなスペース(ライブハウス、ギャラリー)、海外の文化施設などが比較的多いのである種のアーティストにとっては切磋琢磨しやすい環境だと思います。
⑨京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
京都に移り住んで最初の場所が出町柳の近くでしたが、鴨川べりだったので缶ビール1本持ってぷらっと花見をしたりしていたのが印象深いです。また出町商店街がお気に入りでした。最近の出町商店街は出町座もあるし新旧入り乱れてやはりとても好きなエリアです。他にもいろいろありますが、ありすぎるので割愛します。
坂本公成さん
①活動ジャンル:
コンテンポラリーダンス
②現在住んでいる京都の所在地:上京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
福岡県から、京都在住35何目
④京都に住むきっかけ:
進学 京都大学に憧れて
⑤移り住む前の京都の印象:
山に囲まれた盆地で気持ちが落ち着く
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
文化的成熟度が他の都市より高くて嬉しい
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
不安は感じない
⑧京都と芸術について思うこと:
小劇場など若手の舞台人が気軽に公演できる環境を整えて欲しい
⑨京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
貴船で夕涼みするのが好きです
岡本遼さん
①活動ジャンル:
舞台 音楽
②現在住んでいる京都の所在地:中京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
静岡県から9年目
④京都に住むきっかけ:
進学、演劇を学ぶために
修学旅行での思い出があったため
⑤移り住む前の京都の印象:
古風な街並み、文化財と人が共に共存してるイメージ
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
その通りだと思う。
暑さ寒さを除けば街が凝縮されてるので移動はしやすい
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
住む前は学生で援助もあったので卒業後に東京行って有名な俳優になれるかなー?っていう漠然の不安があったくらい。京都に対する不安はほぼなかったかも
⑧京都と芸術について思うこと:
他分野、他ジャンル、人種がコラボレートしやすい街であると思う、拓けているのでそこらに参加しやすい。
おかげでプライド高そうな人が多い、くすぐりたい
⑨京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
四条堀川
風通しが良くてアクセス良い
駅近いし、京都芸術センターも近いし、繁華街も近い!
八木志菜さん
①活動ジャンル:
アートマネジメント
②どこから来たか&京都に来て何年目か:
27年目
③京都に住むきっかけ:
生まれ
④移り住む前の京都の印象:
市外、府外の人が言うほど京都が良いところという印象はなかった
⑤実際、京都に住んでみてどうか:
働き始めてから、京都の魅力に気づき始めた。
鴨川が良い。個人店も多くて楽しい。
適度に自然を感じながら、文化にあふれていて最高
⑥京都に移り住む前に不安だったこと:
なし
⑦京都と芸術について思うこと:
催しが多くて困る
⑧京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
静かに住みたいなら西京区、
ドキドキワクワク住みたいなら左京区
山下残さん
舞台①活動ジャンル:
舞台
②現在住んでいる京都の所在地:左京区
③どこから来たか&京都に来て何年目か:
大阪 & 30年
④京都に住むきっかけ:
大阪のストリートでダンスしてたら、
話しかけてくる人みな京都の人だった
⑤移り住む前の京都の印象:
ロンドン焼
⑥実際、京都に住んでみてどうか:
何もせず部屋に閉じ籠っていても大丈夫
千年の都に住んでいると感じれるから
⑦京都に移り住む前に不安だったこと:
実家にいる方が不安だった
⑧京都と芸術について思うこと:
一周回ってスピリチャル
⑨京都に住むならココ!オススメのエリアやお気に入りの場所:
修学院の大黒湯のサウナあがりに、
叡電踏切のサウンドを浴びるのがおすすめ